(この記事の使用環境: Unity5.5.0f3 Personal、Windows10
(2/22 全体的に微修正、動画追加等)


今回は教材レビューです。やってみたのはこの本。通称「和尚本」と呼ばれる、業界では有名な?本みたいですね。
普通の紙の本もKindle版もあります。自分はKindle版を買いました。


UnityではじめるC# 基礎編
エムディエヌコーポレーション(MdN) (2016-10-25)
売り上げランキング: 56,963


■ 感想
Unityの入門として、スマホゲームを作ってみたい人向けの本ですね。「UnityではじめるC#」というタイトルですが、この本でC#を学ぼうとするのは少々厳しい気がします。
ただし、「Unityではじめるスマホゲーム開発」という意味でなら、現在最も有力な選択肢になる本だと思います。
(と、ここまで書いて、Amazonのカスタマーレビューを読んだら、ほぼ同じような意味合いのレビューが並んでいました (´・ω・`)。そちらも参考にしてください。)

繰り返しになりますが、後半のスマホ向けゲームづくりに関しては、とても良いと思います。
脱出ゲーム」と「物理パズル」の2種類のゲームの基本的な作り方を解説していますが、どちらもスマホゲームにおける定番らしいので、それらのゲームを作ってみたい人にとっては、この本をやっておくと、やらないのに比べて完成までの道のりをかなり短縮できるのではないでしょうか。タイトル画面まで含むパッケージとして作り上げることができます。タイトル画面等は簡素ですが、自分で作る際には立派な素材に貼り替えればいいのです。


脱出ゲーム」のほうは、左右のボタンで東西南北4画面を切り替え、各画面に配置されたヒントを見たりオブジェクトに触ったり、それでアイテムを獲得したりして、謎解きに向けて進めていくものです。
UIのキャンバス上に、移動ボタンやメッセージといった一般的なUIだけでなく、貯金箱やハンマーなどのインタラクト可能なオブジェクトもボタンとして配置し、キャンバス上でほとんど完結する作りになっているのが面白いと思いました。自分がもし脱出ゲームを作りたくなったら、またこの本を読み返すことになると思います。
 



物理パズル」のほうは、ボールを上から落下させてゴールの箱にうまく収めるというもの。うまくゴールにボールを収めるために、静止画面でシーン上に配置された障害物の位置を動かしておき、その後でボールを落下させることで、うまく障害物でボールを跳ね返らせてゴールに導きます。自分にとっては、「脱出ゲーム」と比べてはるかに直観的でシンプルに感じました。この本ではステージセレクト画面の作り方や、クリアしたステージを記憶し、それに応じて次のステージが順次アンロックされていくところまで解説されており、その部分はとても参考になりました。




上記2種類のゲームづくりの解説のあとは、それらをAndroid/iOS向けにビルドする方法と、GooglePlay/AppStoreで公開する方法について書かれています。外部への公開まで意識して書かれている本は他に少ないのではないでしょうか。

最後にまとめると、スマホゲームとして典型的な2種類「脱出ゲーム」・「物理パズル」を自分でも作ってみたいと考えている人にとっては、この本は「最適」に近い選択だと思います。
もし「脱出パズル」を作り始めてみて少々しんどいと感じたら、「物理パズル」のほうを先に作ってみるのもいいかもしれません。自分はそっちのほうが作っていて楽しかったので。


■ 記載内容のままでは動かす、変える必要があった設定
  • (バージョン差異)「物理パズル」を作るChapterで、Unity5.5だとRigidbody2Dのインスペクタに「isKinematic」が無かった。代わりに「BodyType」で「Kinematic」を選ぶことで問題なく進められた。
    SnapCrab_NoName_2017-2-11_22-22-4_No-00

今回は以上です。


UnityではじめるC# 基礎編